「出先で困っていた時、見知らぬ人に親切にしてもらって助かった。これからは私も、誰にも親切にしようと思う」といった投稿をよく見かけます。してもらってうれしかった経験を積むと、自然と人にしてあげたくなるものです。思いやりのある子に育てるコツは、親がわが子に思いやりのある関わりをして、「してもらってうれしいと感じる経験」をたくさんさせてあげること。
わが子がミニカーを並べているところに小さい子が来て手を伸ばした瞬間、「来るな!」とばかり払いのけ、それでも手を伸ばす子を思わず叩いてしまったら…。
「何するの!小さい子には優しくっていつも言っているでしょう!」と厳しく言うのは、わが子の気持ちを考えない「思いやりのない行動」です。
「ごめんね」と親が相手に謝り、「お友達も欲しいんだって。一つ貸してあげる?」とたずね、NOの反応なら「みんな使ってるんだって。ほかのでもいい?」と相手と交渉する。そしてわが子に、「取られるかと思ってびっくりしちゃったね。でも、人を叩くのは絶対ダメだよ」
親に気持ちを分かってもらえる安心感を繰り返し経験した子は、親が自分にしてくれたように相手の気持ちを大切にしようと思うようになります。