子どもの好き嫌いや偏食には、きちんとした理由があるのです!
それは、子どもは本能的・感覚的に食べているからです。
子どもは、青や緑の色、泥臭いや生臭いなどの臭い、酸っぱい・辛い・苦いなどの味を本能的に嫌います。酸っぱいものや苦いものは毒と感じて、体が反射的に避けるのです。つまり体を守るために、体が受け付けないわけです。
この反応は年齢が低いほど顕著に見受けられます。
かぼちゃやさつまいもは食べられるけれど、ピーマンやほうれん草は食べられない。これは、本能で食べている子どもにとってはごく自然で当たり前のことなのです。
子どもは大人のように、「肌が綺麗になるから」「体の調子を整えるから」などと理性で食べることはありません。
嫌いな味覚でも、少しずつ食体験を積んでいけば食べられるようになり、おいしさがわかるようになっていきます。
幼児期は「嫌いなもの」と決め付けずに、「まだ食べられるようになっていない」と考えてみましょう。
そして、嫌いなものを克服するより、好きなものを増やすことを考えましょう!
何より穏やかで楽しい食事が大切!!
時期が来れば、自分の体に必要なものは自然と摂れるようになりますよ。
管理栄養士 幼児食アドバイザー 山口真弓