「頭の中と引き出しの中とは同じ」という話を聞き、ドキッとしたことがあります。情報を整理して頭の中にしまう能力と、雑多なモノを片づける能力には相関関係があります。どちらも整理整頓する「分類」の能力が必要だからです。

お片づけ力をアップするために、分類のトレーニングをしてみましょう。子どもにとって、分類とは「仲間探し」。子どもの好きなモノやおもちゃを集めて、子どもといっしょに遊び感覚で仲間探してみましょう。カードはカードでまとめて輪ゴムで止め、宝石発掘でとった石は小箱の中に、プラレールはカゴの中へ「仲間ごと」に分けます。

分類のトレーニングは日々の生活の中でもできます。たとえば資源ごみの分別です。ビン、アルミ缶、ペットボトルを「このカゴには何を入れるのかな?」と聞いて、子どもに分類させてみましょう。

取り込んだ洗濯物を「同じものを一緒にしてみようね」と口添えして、下着、上着、くつ下、タオルに分けてもらうのもいいですね。もちろん、着る人ごとに分ける分類でもOK。家族の名前やマークを貼ったカゴを人数分用意して、しまってもらえばお手伝いになります。「助かった!」「ありがとう」の一言が継続のカギですよ。

NPO法人 JAMネットワーク代表 高取しづか