子育てハガキ通信

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  • 10月号「外出時」のヒヤリハットに注意
    10月号

    「外出時」のヒヤリハットに注意

     子どもはママやパパとのお出かけが大好き!でも、子ども連れでのお出かけには「ドキッ」「ヒヤッ」とする場面も少なくありません。

     子連れ外出で危険な場所はたくさんありますが、その中でも注意したい場所NO.1と言えるのは「駐車場」です。チャイルドシートから降ろすと、子どもは解放感から走り出します。車が死角となって小さな子どもはドライバーから見えにくいため、大きな事故につながるおそれもあります。

     スーパーや大型商業施設など日常的に訪れる場所では、大人の気もゆるみがちになります。店舗内では人やカートとの衝突事故にも気をつける、迷子防止だけでなく連れ去りのリスクを防ぐためにも子どもから目を離さない、一人でトイレに行かせないなども心がけましょう。

     事故を防ぐには、幼いころからの習慣づけがとても大事です。「外出先では必ず手をつなぐ」を当たり前の「習慣」にしておけば、その分だけリスクは減らせます。もし、子どもが手を振り払って走り出そうとしたときは、まず行動を止めて、その上で「危ない」ということを言葉や態度で繰り返し伝えます。子ども自身が「何が危険か」を判断できるようになるまで、根気よく言い聞かせていきましょう。

     

    西武文理大学 茂手木明美

  • 9月号楽しい「外遊び」のための安全対策
    9月号

    楽しい「外遊び」のための安全対策

     子どもの成長に伴って、外で遊ぶ機会も増えていきますね。2歳ごろになると子どもの動きも活発になり、時にハラハラするような遊びをすることもあります。

     子どもの外遊びの事故で最も多いものは、すべり台やブランコ、ジャングルジムなどの遊具での事故です。遊具は正しい使用方法で遊ぶことが事故を防ぐ原則ですが、「すべり台を反対側から登り、すべってきたお友達と衝突する」といった事故は多く起こっています。子どもは遊びの中で別の遊び方を発見し、危険と思わずそれを試したがるものなので、大人の見守りは欠かせません。遊びながらふざけたりはしゃいだりして事故が起こる場合もあるので、6歳以下では大人がそばで見守りながら遊ばせるようにしましょう。

     かばんや水筒のひも、パーカーのフードなどが遊具に絡まる事故もあります。遊具で遊ぶときは危険につながるものを身に付けていないか確認しましょう。

     外遊びの道具としては、キックスケーター、キックバイクなどの車輪付き乗り物も人気がありますが、ヘルメットの装着に加えて、正しい使い方を子どもに十分に伝える、危険の少ない場所を選ぶ、大人が付き添うなど、安全に遊ぶための配慮をしっかり行いましょう。

     

    西武文理大学 茂手木明美

     

  • 8月号転ぶと危険!「のど突き事故」
    8月号

    転ぶと危険!「のど突き事故」

     子どもが口に何かをくわえたまま転倒しケガをする「のど突き事故」。あまり知られていませんが、1〜6歳ごろに多く発生しています。

     のど突き事故の原因として、最も多いものは「歯ブラシ」です。歯みがきをしながら歩き回るという行為は私たち大人も無意識にやりがちですが、子どもは大人に比べてとても転びやすいので、特に注意が必要です。歯ブラシをくわえたまま転倒して口腔内やのどにケガをした、場合によってはのどの奥に刺さった歯ブラシが脳まで達するような重篤な事故につながるケースもあります。歯みがきをしながら歩くことがないよう、子どもが小さなころから家族みんなで習慣づけしていきましょう。

     歯ブラシ以外では、箸、フォーク、スプーンなどでも同じような事故が起きています。箸やフォークなどを口に入れたまま、食卓から離れて歩いたり、遊んだりすることのないよう、気をつけましょう。

     また、アメリカンドッグ、焼き鳥、アイス、綿あめなど、棒のついた食品も同様です。食べ歩きしたくなるものばかりですが、食べながら転ぶと生命にかかわる事故につながるおそれも。お祭りなどの際にも、「必ず座ってゆっくり食べる」をお約束にしたいですね。

    西武文理大学 茂手木明美

  • 7月号知っておきたい「誤飲・誤嚥」のリスク
    7月号

    知っておきたい「誤飲・誤嚥」のリスク

    「誤飲」とは、口にいれてはいけないものを誤って飲み込んでしまうこと。「誤嚥」とは、食べ物などが気管、気道に入ってしまうこと。どちらも子どもに起きやすく、生命にかかわることがあります。

    【誤飲】タバコ、硬貨、ボタン電池、洗剤、医薬品、化粧品、石油製品(灯油など)、おもちゃの部品など、生活の中にあるすべてのものが原因と成り得ます。

    誤飲事故が多いのは何でも口に入れてしまう生後半年~1歳頃ですが、大人の使っているものに興味を持ち真似をしたがる23歳の頃は、マニキュアの除光液や吸い殻を入れたペットボトルによる誤飲事故なども起こっています。子どもの手が届く場所に危険なものを置いていないか、常に目配りが必要です。

    【誤嚥】誤嚥しやすい食品としては丸くてつるんとしているもの(白玉だんご、うずら卵、プチトマト、ぶどう、アメ玉など)、かみ砕きにくいもの(ピーナツ、豆類、グミ、こんにゃくゼリーなど)などがあげられますが、それ以外の食品(パンなど)でも、丸のみすれば窒息のリスクがあります。

    また、遊んだり歩いたり寝転んだりしながら食べるのも誤嚥事故につながるNG行為。「食べる時は座って」を習慣づけましょう。

    西武文理大学 茂手木明美

  • 6月号気をつけよう!「水の事故」
    6月号

    気をつけよう!「水の事故」

     毎年、暑くなってくると海や川、プールなどでの水の事故に関するニュースが聞こえてきます。水とふれあうのは楽しい経験になりますが、同時にそこには事故のリスクもあります。特に、旅行やおでかけ先では大人も子どもも開放的な気分になるため、注意が必要です。

    水辺での子どもの行動は一瞬たりとも気を抜くことができません。子どもだけで水に入ることは避け、必ず大人がそばで見守るようにしましょう。特に、川は大人でも危険の予測が難しく、浅瀬で遊んでいたはずが、状況が一変して数秒で流されてしまう……といったケースも起こります。水遊びの際には安全面を考え、キッズ用ライフジャケットの着用をおすすめします。ちなみに小型船舶乗船時には桜マークのついたライフジャケット(国土交通省が定めた安全基準に沿ったもの)の着用が義務化されています。乗船時に限らず、海水浴や川遊び、釣りなど水辺のレジャーの際には、子どもの生命を守るための事前準備をしっかりと行いましょう。

    プールは「足がつけば大丈夫」と思いがちですが、子どもは浅い水深でも溺れることがあるので、大人が近い場所にいることを心がけましょう。

    西武文理大学 茂手木明美

  • 5月号「転落」のリスクから子どもを守ろう
    5月号

    「転落」のリスクから子どもを守ろう

    子どもがどこかから落ちてしまう「転落」は、日常的に発生しやすい事故の一つです。ちょっとした小さな段差から生命にかかわるような高所まで、生活のさまざまな場面に思わぬ危険があります。

    ソファやベッドは日常的に転落が起きる場所です。子どもは日々発達していて、昨日できなかったことが今日できるようになるもの。「うちの子はまだ寝返りができないから大丈夫」ではなく、「今日、寝返りができるようになるかもしれない」という意識を持つことが事故を防ぎます。子どもをソファに寝かせたときはそばを離れない、ベビーベッドから一瞬でも離れる際は必ず柵を上げる、大人用ベッドはベッドガードを購入するなどの対策を取りましょう。

    階段やベランダも、好奇心いっぱいの子どもにとって魅力的な場所です。階段で遊ばせない、ベランダには子どもが登れるようなものを置かないなどの対策と同時に、「危ないね」など乳幼児期から繰り返し伝えて、子どもが少しずつ理解できるよう声をかけていきましょう。

    また、スリングやベビーカー、ショッピングカートにも転落の危険はあります。必ず正しい使用法を知ること、守ることで事故防止を心がけましょう。

    西武文理大学 茂手木明美

  • 4月号子どもの育ちには危険がいっぱい
    4月号

    子どもの育ちには危険がいっぱい

    乳幼児期の子どもはとにかく好奇心が旺盛。身の回りのすべてのことに関心を示します。それは子どもが大人になっていく過程において、知識や経験を得て豊かに成長していくためにとても大切なことです。

    でも、子どもはまだ「何が危険か」が分かりません。「これをやったらどうなるか」と予測する力も未熟です。自分の身を自分で守れない子どもに代わって子どもを危険から守るのは、私たち大人の役目であると言えます。

    寝返り、おすわり、ハイハイ、ひとり歩き、階段の昇り降り、走る、自転車に乗る……赤ちゃんから幼児期にかけては、発達とともに「できること」がどんどん増えます。それとともに起こりやすい事故も変わります。それぞれの子どもの興味や性格によっても気を付けるポイントは異なります。

    子どもの予期せぬ事故を防ぐのは簡単なことではありません。でも、周囲の大人が子どものことをよく知り、生活の中にあるさまざまな危険について学ぶことで、子どもが事故にあうリスクを減らすことはできます。

    子どもの興味や好奇心を健やかに育みつつ、子ども自身の危険を避ける力もも育てていくという視点も持ちながら、子どもの事故とその予防について一緒に学んでいきましょう。

    西武文理大学 茂手木明美

  • 3月号「まっ、いいか」のゆとりも大切に
    3月号

    「まっ、いいか」のゆとりも大切に

    実際にお片づけを始めてみると、子どもがやらなかったり、うまくいかないことがたくさんあるでしょう。そんなとき、「何度言ったらわかるの!」など感情にまかせて叱っても、子どもはやる気をなくすだけ。

    うまくいかないときは、まず心を落ち着けて事実を確認し、その上で子どもをフォローしてあげましょう。「タオルが落ちてるよ。洗濯カゴに入れてきてね」「洗面所の蛇口がしまってなかった。お水がもったいないからしめよう」のように、子どもにしてほしいことを具体的に伝えます。幼い子どもほどやったつもりになっているので、気がつかなかったことを教えてあげるのです。あとからではなく、「その時、その場で言う」が大事です。

    子どもに声をかけてやらせるより、親がやってしまった方が早い? でも、手を貸すのはできるだけガマン。少しだけ距離をとって、見守ってあげてください。そして励ましという力を貸してあげてくださいね。

    頑張っても目に見える成果がないと、親はがっかりして疲れます。でも、成果は出ていないように見えても、行きつ戻りつしながらも子どもは伸びていきます。子育てには「まっ、いいか」のゆとりも大切。完璧を目指さずに、根気よく続けていきましょう。

    NPO法人 JAMネットワーク代表 高取しづか

  • 2月号「お片づけって楽しい」という体験をたっぷりと
    2月号

    「お片づけって楽しい」という体験をたっぷりと

    幼児期はすべてのことが遊び感覚で楽しめてしまう時期。親もいっしょに片づけながら、スッキリした心地よさや楽しさを体験させて、お片づけのクセをつけていきましょう。

    たとえば、お片づけタイムになったら、子どもの好きな曲を流して「この曲が終わるまでに、おもちゃ箱に入れちゃおう」「競争だよ。よーい、どん!」。こんな小さな工夫をプラスするだけで、お片づけがめんどうなものから楽しい時間になります。

    そして、子どもがお片づけをしたら、できたことをことばにしてほめてあげましょう。「いい子だね」のような漠然とした言い方ではなく、「○○できたね」と具体的な事実を言うことが大事です。ミニカーをおもちゃ箱にしまえたら「ミニカー、きれいに片づけたね」、お菓子の袋をゴミ箱に捨てたら「テーブルの上がスッキリしたわ」と、できたことを具体的にほめるのがポイントです。小さなことでも認めてもらえれば、達成感を感じてやる気につながります。

    また、子どもは親に喜んでもらうのが好きなので、「コップを流しに持っていってくれたのね。助かるわ」「靴をそろえてくれてありがとう」「スッキリしたね。うれしい!」と、ねぎらいや感謝の気持ちを伝えるのもおすすめです。

    NPO法人 JAMネットワーク代表 高取しづか

  • 1月号「子どもがしまいたくなる収納」を工夫してみる
    1月号

    「子どもがしまいたくなる収納」を工夫してみる

    モノをしまう場所がすぐにわかれば、元に戻しやすいものです。子どもがしまいたくなる収納アイデアについて考えてみましょう。

     

    ・収納場所にイラストやシールを貼る…パッと見てわかるので、子どもでも迷うことなく、楽しくモノをしまえます。5歳のEくんは、ポケモンのカードやグッズを入れる引き出しにポケモンのシールを貼ってもらったら、自分で引き出しにしまうようになったそうです。

    ・「片付いて収まっている完璧な状態の写真」を貼っておく…パッと見るだけで何をどうしたらいいのかわかるので、しまい方にブレがなくなり、元の位置に戻すクセがついてきます。

    ・中身が見えるケースを活用…おもちゃは半透明のケースにしまうと、いちいち開けてみなくても便利。なくしてはいけない細かい部品や大事にしておきたいモノは、中身の見えるファスナー付きプラスチック袋がピッタリです。

    ・リビングには子ども専用の「とりあえず箱」を置く…散らかっているものはとりあえずここへと決めておけば、子どもの手でもあっという間にスッキリ。急な来客も安心です。

     

    「出しっぱなしにしていると、捨てちゃうよ!」という脅しことばよりも、楽しく片づけられる工夫を親子で考えてみましょう。

    NPO法人 JAMネットワーク代表 高取しづか

  • 12月号お片づけ力を高める「分類」のトレーニング
    12月号

    お片づけ力を高める「分類」のトレーニング

    「頭の中と引き出しの中とは同じ」という話を聞き、ドキッとしたことがあります。情報を整理して頭の中にしまう能力と、雑多なモノを片づける能力には相関関係があります。どちらも整理整頓する「分類」の能力が必要だからです。

    お片づけ力をアップするために、分類のトレーニングをしてみましょう。子どもにとって、分類とは「仲間探し」。子どもの好きなモノやおもちゃを集めて、子どもといっしょに遊び感覚で仲間探してみましょう。カードはカードでまとめて輪ゴムで止め、宝石発掘でとった石は小箱の中に、プラレールはカゴの中へ「仲間ごと」に分けます。

    分類のトレーニングは日々の生活の中でもできます。たとえば資源ごみの分別です。ビン、アルミ缶、ペットボトルを「このカゴには何を入れるのかな?」と聞いて、子どもに分類させてみましょう。

    取り込んだ洗濯物を「同じものを一緒にしてみようね」と口添えして、下着、上着、くつ下、タオルに分けてもらうのもいいですね。もちろん、着る人ごとに分ける分類でもOK。家族の名前やマークを貼ったカゴを人数分用意して、しまってもらえばお手伝いになります。「助かった!」「ありがとう」の一言が継続のカギですよ。

    NPO法人 JAMネットワーク代表 高取しづか

  • 11月号お片づけ名人への道は3ステップ
    11月号

    お片づけ名人への道は3ステップ

    片づけとは、ものをあるべきところに戻すこと。とてもシンプルです。ただ、それが習慣になるのは、そう簡単なことではありません。お片づけが一人できるようになるまでの「お片づけ名人への3ステップ」をご紹介しましょう。食べた後の片づけ、おもちゃの片づけなど、毎日繰り返し行うことがいいでしょう。

    ステップ1 親がやり、子どもはそばで片づけ方を見ている

    子どもの「できない」は、「やり方がわからない」という場合も。まず、親が「こういうふうにやるのよ」とお手本を見せましょう。

    ステップ2 親がリードしながら、親子でいっしょに片づける

    「使ったコップはここに置こう」「ぬいぐるみのおうちはどこだっけ?」。親子でいっしょに片づけながら、片づけの楽しさや気持ちよさを体験しましょう。

    ステップ3 子どもが片づけるのを、親は見守る。

    ここでの親の役目は、子どもが自分でやりとげるのを見守りながら待つこと。手や口を出したくなっても、ぐっとガマンです。

    大事なことは「子どもの様子をよく見て、その子のペースに合わせる」ということ。もし、うまくできなければ、一つ前の段階に戻りましょう。成果を出そうと気負わずに、子どもに合わせてゆっくりと進めてくださいね。

    NPO法人 JAMネットワーク代表 高取しづか

  • 10月号片づけクセがつく「やったね!スタンプ」
    10月号

    片づけクセがつく「やったね!スタンプ」

    お片づけ力をつけるには、苦手意識を植え付けないことです。大人もそうですが、いきなり難易度の高いことを求めるとやる気がなくなります。子どもが「かんたん!」と思えることを、少しずつさせてみましょう。

    片づけクセをつけるために「やったね!スタンプ」のワークをご紹介します。

    • 子どもと話し合って、子どもが一番取り組みやすく、きっとやりそうなことを1つ選んで決めます。(例えば、夕方になったら遊んでいたものをおもちゃ箱にしまう、など)
    • できたら親がチェックして、カードにスタンプを押します。「やったね!」ということばと笑顔でほめてあげましょう。最後までやって、「やった!」「できた!」という喜びを感じることが大事です。
    • 「スタンプが30個たまったら、子どもが行きたい場所に連れて行ってあげる」など、ごほうびがあるとモチベーションがあがります。

    このワークをするときのポイントは、あれもこれもと欲張らないこと。小さな成功体験を積んで、子どもに「自分だって片づけられる!」という自信をつけてあげることが目的です。スッキリした気持ちよさを味わいながら、少しずつお片づけできるエリアを広げていきましょう。

    NPO法人 JAMネットワーク代表 高取しづか

  • 9月号お片づけの指示は「具体的に、わかりやすく」
    9月号

    お片づけの指示は「具体的に、わかりやすく」

    人とのコミュニケーションで、「言ったつもり」「そのくらいわかってくれているはず」と思っていても、伝わっていないことはよくあるものです。大人でさえそうなのですから、相手が子どもならなおさらのこと。子どもは知らないことがいっぱいありますし、大人の目線とは違うところを見ていたり、思いもよらない発想をすることもあります。

    子どもにお片づけの指示を伝えるときは、やるべきことを具体的に伝えることです。「①なにを ②どこに ③どんな順序で ④なんのために」の4つを意識して話してみてください。

    たとえば食事の後片づけをするとき。「食べ終わったら、お皿を両手で持って、流しの横に運んでね」「お箸はあぶないから、とがった方を下か横に向けて持つこと」「おかずの残りはママ(パパ)がやるから、あなたはマヨネーズを冷蔵庫に入れてね」「最後に、テーブルの上をこのふきんでふくこと。周りから始めて、次に真ん中をふいていくこと。きれいになると気持ちいいよね」

    子どもにも理解しやすいことばで、ゆっくりと伝えてあげてください。「はじめに…」「次は…」と手順がわかることばをかけながら説明すると、子どもに伝わりやすいでしょう。

    NPO法人 JAMネットワーク代表 高取しづか

  • 8月号片づけやすい環境作りは親子で相談しながら
    8月号

    片づけやすい環境作りは親子で相談しながら

    片づけやすい環境作りは基本的に親の役目ですが、「モノのおうち」を決める作業などは、ぜひ親子でいっしょにやってみましょう。特に子どもの持ち物やおもちゃなどについては、子どもの意見も聞きながら置き場所を考えて決める方が、子どもが自主的に片づけるようになります。

    Aさんは、幼稚園児のSちゃんに「今、一番遊びたいおもちゃはどれ?」と聞いてみたところ、Aさんが予想していたものと違う答えが返ってきました。子どもの気持ちと親の思いは違うことがあるのです。Sちゃんと話し合って、一番遊ぶおもちゃの置き場所を棚の中段に決めました。あまり興味のなくなったおもちゃは押入れの奥の方に入れることにしました。

    こんなふうに子どもを巻き込みながらの環境作りは、一見遠回りに見えて、実は子どものお片づけ力を育てる近道です。「遊ばないおもちゃは、どれ?」「あなたはどう思っているの?」 今の気持ちや興味のあることを教えてもらうつもりで、子どもに聞いてみましょう。何を取っておき、何を捨てるのか、大切なものがわかってきます。

    新しいモノが増えたときにも、「どの仲間かな?」と考えさせることで、今あるものと関連づけながら置き場所を決めることができますよ。

    NPO法人 JAMネットワーク代表 高取しづか

  • 7月号「モノのおうち」を決めましょう
    7月号

    「モノのおうち」を決めましょう

    お片づけのしつけをスムースに行うために、大人が準備しておくことがあります。それは「子どもが片づけやすい環境を作っておくこと」です。

    たとえば、園から帰ってきた子どもがかばんや帽子を置く場所を決める、園からのおたよりを入れる箱を子どもが入れやすい場所にセットする、片手でおもちゃをしまえる棚や箱を用意する、などです。

    全てのモノに「おうち」(定位置)を決めましょう。おうちを決めないままにしておくと、モノがはみ出す原因になります。しまう場所選びは、片づけを成功させるカギです。

    場所選びのポイントは3つ。①適切な置き場所であること(使う場所、または近いところがベスト)、②しまいやすく取り出しやすいこと、③スペースにゆとりがあること。

    「おうち」があっても、それが子どもの手が届かない場所だったり、導線からはずれていたりすると、お片づけがめんどうになってしまいます。

    片づけやすい環境が用意されていれば、しまうのはたった数分ですみます。キチンとおさめられる場所が確保されていれば、子どもにとって片づけはイヤなことではなく、むしろ喜んでやることに変わります。子どもから進んで動くようになるために、モノのおうちを決めましょう。

    NPO法人 JAMネットワーク代表 高取しづか

  • 6月号大切なのは「子どもの行動を促すことばがけ」
    6月号

    大切なのは「子どもの行動を促すことばがけ」

    ある人は、小さいころ親から「片づけなさい! どうしてあなたはこんな簡単なことができないの?」と言われ続けているうちに、「片づけ=私にはできないこと」とインプットされてしまったとか。親の叱責を無視しておけば、親は文句を言いながらもきれいに片づけてくれることに気づいてからは、ますます自分から片づけようなんて思わなくなったそうです。

    「まったく、もう!」と言いながら、結局はやってあげていませんか? 「捨てちゃうよ!」と言いながら、もったいなくて捨てられずに親が片づけていませんか? こういう叱り方は小さいうちは多少効き目があっても、小学生くらいになれば子どもは親の本気を見抜きます。親はしつけのつもりでも、実は日頃のうっぷんをただ吐き出しているだけ。子どものお片づけ力を育てるには逆効果です。

    子どもにかけるあなたの「ことば」を振り返ってみましょう。「また、散らかしている!」「何度言ったらわかるの」というような文句ではなく、「棚に置いてきて」「靴下はカゴの中にいれること」と具体的に伝えたり、「もうすぐ夕飯だから、テーブルの上をかたづけてね」とタイミングを知らせましょう。「子どもの行動を促すことばかけ」、考えてみませんか?

    NPO法人 JAMネットワーク代表 高取しづか

  • 5月号「自分のことは自分で」は自立への第一歩
    5月号

    「自分のことは自分で」は自立への第一歩

    米国人の友人が我が家に遊びに来たときのこと。子どもがお風呂から出てきて、タオルをリビングに置きっぱなしにしました。私が「カゴに入れなさい!」と言っても子どもは知らんぷり。「まったく」と言いながら私が片づけているのを見て、友人から「なぜ子どもがやることを、あなたがしてしまうの?」と聞かれました。「自分のことは自分で」と言いながらも、見かねて手を出してしまっていたことに、ハッとしたものです。

    私が子育て時代を過ごした米国では、「自分のことは自分でしようね」ということを3歳くらいからおだやかに伝えていました。飲んだコップをキッチンに運ぶ、遊んだおもちゃを元に戻す、使ったタオルを洗濯機に入れる…それらはすべて「自分のことは自分で」なのです。

    もちろん、いきなり「自分でやりなさい」と突き放すのではなく、最初は親がお手本を見せ、手伝い、見守り、励ましながら、少しずつ自分できるようにと子どもを促していきます。

    自分のことは自分でする力は、大人になったから身につくものではなく、小さいころからの積み重ねがあってこそ。今現在のわが子が無理なくできることを見つけて、「自分のことは自分でしようね」と応援してあげましょう。

    NPO法人 JAMネットワーク代表 高取しづか

  • 4月号「子どもは片づけないもの」からスタート
    4月号

    「子どもは片づけないもの」からスタート

    たいがいの親は「お片づけのできる子」になってほしいと願っているでしょう。でも、電車好きの子は大好きなプラレールをいつまでもそのままにしていたいし、怪獣好きの子どもはいつだって勢ぞろいさせて眺めていたいのです。

    ママやパパは「きれいに片付いたお部屋は気持ちがいい」と思うけれど、そもそも子どもは部屋が散らかっていても困りません。大好きなおもちゃや物に囲まれている場所が居心地がいいのです。お片づけをしない子どもにイライラしないためにも、まずは「子どもは片づけないのが普通」というところからスタートしましょう。

    では、「片づけない子ども」を「自分ですすんで片づける子ども」に育てるにはどうしたらいいの? 親が知りたいのはそこですよね。

    「片づけなさい」と叱りつけてやらせるのは簡単ですが、それでは自分ですすんで片づける力は身につきません。

    子育てのゴールは「自立」です。親にアレコレ指図されて動く「親ルール」ではなく、自分で考えて行動する「じぶんルール」が身についた子どもに育てることが目標です。「自分の身の回りの始末や片づけが自分でできる力=お片づけ力」を、これから1年間かけて親子でゆっくり育てていきましょう。

    NPO法人 JAMネットワーク代表 高取しづか

  • 令和2年12月号言葉を伸ばしていくには ~自己表現が進んでいく道筋
    令和2年12月号

    言葉を伸ばしていくには ~自己表現が進んでいく道筋

     言葉の発達が心配な子がいます。その一方で、おしゃべりは達者だけど、切実なホンネの気持ちの表現は苦手という子も増えています。この両者のタイプのお子さんに共通な課題は、「自己表現をどう伸ばしていくのか」ということです。

     自己表現の基礎はボディーランゲージ、つまり、体の動き(あるいは顔の表情)による気持ちの表現です。泣きそうになった時や、怖い思いをした時など、自己表現が得意な子は、親(または信頼できる大人)に身を寄せてきたり、顔をこちらに向けて表情で気持ちを表現したりします。

     ところが自己表現が苦手な子の場合は、親のところに来ないで、かえって距離を置き、一人になろうとします。あるいは、関係のないことを喋りまくって、ホンネの気持ちを隠そうとします。そんなときは、体に触れてあげたり、顔をのぞきこんだりしてあげたりして、ボディーランゲージ的な自己表現を導くとよいでしょう。

     泣いている子には、「泣いていては、わからない!」とつっぱねるより、泣きたい気持ちをそのまま認めてあげる方が、ホンネの表現を励ますことになるのです。

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