子育てハガキ通信

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  • 9月号ママは子どもに安心をあげる「充電器」
    9月号

    ママは子どもに安心をあげる「充電器」

    子どものイヤイヤにどう対応するかの前に、イヤイヤ期を支えるママと子どもの大事なつきあいについてお話します。

    700万年前、霊長類ヒト科として誕生した私たちの祖先が、言葉を使うようになったのは7万年前。長い間、私たちは言葉なしにコミュニケーションをとって信頼関係を作ってきた社会的動物です。人と人との信頼関係なしには、私たちは安心して今を生きていけません。

    子どもが「この自分でいいんだ」と自信をもって生きていくには、ママとつながっている安心感、「自分は大事な存在なのだ」と思えることが必要です。それがあるから、安心して自分の思い通りにならない気持ちをおおらかにヤダヤダと表現できるのです。「表現しても嫌われない」という安心感です。

    その安心感は、「共にいる」体感から養われます。親子で何かを一緒にするのも楽しいですが、何もせずただママに触れて、ママを感じる時間も大事です。子どもは不安になるとママのところに甘えていって、ママによしよししてもらうことで安心を「充電」して、また元気に離れていきます。ママの「安心をあげる充電力」は誰よりも大きいのです。ママが力を発揮するためにも、ママ自身の充電も忘れずに!

    日本抱っこ法協会 公認ホルダー 阿部優美

     

  • 8月号「気持ち」に共感、「行動」はコントロール
    8月号

    「気持ち」に共感、「行動」はコントロール

    「クイーンエリザベス号に乗って世界一周旅行したいな!」と思わず口にした時、「そんなの無理にきまっている。ばかばかしい!」と言われたらムカっとしませんか? ただ、「そうだね。行けたらいいね」と言ってくれればいいのに、と。

    気持ちはどんな気持ちもあっていいのですが、実際にクリーンエリザベスに乗るために皆が住んでいる家を売ろうとしたら困りますね。でもそうならないのは、大人は自分の「行動」をコントロールできるからです。

    子どもは「アイスクリームをおなかいっぱい食べたい!」と思ったら、まだ行動のコントロールが上手でないので制限なく食べてしまいます。「1個だけにしようね」と大人が作る「枠」が必要です。でも、それを言葉だけで「ダメ!」と伝えてもまだ無理。脳科学者の茂木健一郎さんいわく、「(2~3歳の)子どもの脳は、わかってもできない脳」なので、ママの言うことを理解はしても、実行はできないのです。

    「アイス、もっと食べたい!」と冷蔵庫に突進する子どもは、言葉だけでなく、体ごと止めましょう。ママの言葉で「アイス、いっぱい食べたいよね」と気持ちに共感しながら、ママの体で「でも、やめようね!」と行動をコントロールすることができます。

    日本抱っこ法協会 公認ホルダー 阿部優美

  • 7月号親が子どもの「ボス」になる
    7月号

    親が子どもの「ボス」になる

    気持ちのコントロールは、車の運転に例えることができます。自分の思い通りにしたい気持ちがアクセル。自分の気持ちを抑制するのがブレーキ。大人の私たちでもアクセルを踏みすぎて失敗したり、ブレーキを上手く踏めずに後悔したり、自分の気持ちの運転はなかなか難しいのです。その難しい運転を子どもは今、学び始めているのです。

    子どもは人生が始まったばかりの、この世の新入社員のようなもの。親は先を行く上司、ボスなのです。会社だったらどういうボスがいいですか?「困ったら相談しやすく、話を聞いてくれる人」「方針が明確で」「行き過ぎたら止めてくれて」「任せてくれて、でも最後の責任をとってくれる人」。逆に、新入社員に「どうすればいいと思う?」なんていちいち聞いてくるボスは困りますよね。

    子どもにどう接したらいいか?と迷ったら、「自分だったら、上司にどうしてもらいたいか?」と考えてみると、ママ自身の中からヒントがみえてくると思います。それにしても、新入社員ですから、社の方針には従ってもらわないとね。子どもの気持ちを尊重することは大事ですが、「ごはんの前は、お菓子はなし」と枠をつくり、子どもを導いていくことも親の大事な仕事です。

    日本抱っこ法協会 公認ホルダー 阿部優美

  • 6月号「しつけ」ってなんでしょう?
    6月号

    「しつけ」ってなんでしょう?

    『犬のしつけ』という本に、「犬をしつける目的は、犬を自由にするため」とあります。飼い主のそばを離れない犬なら、リードはいらない。吠えないようにしつければ、一緒にレストランにも行ける。子どもは犬とは違うけれど、しつけの目的が自由になること、というのは同じです。子どもたちは、いずれ親から離れて社会に入っていきます。その社会のルールが身についていれば、幼稚園、保育園に入っても自分らしく自由にふるまうことができます。しつけられていないと困るのは、子ども自身なのです。

    しつけは具体的には、親が「枠をつくる」ことから始まります。たとえば、「お菓子が食べたい」という子どもに、「もうすぐごはんだから、今はお菓子は食べないよ」という枠を作ります。枠ができたことで、子どもの中には<「聞き分けなくちゃ」⇔「いやだ」>という葛藤が生まれます。葛藤といっても、お菓子に恋する未練心の方が強力で、「いやー! 食べるー!」と親の枠にぶつかってきます。ここで親が枠をゆるめてしまうと、葛藤を乗り越えて「聞きわける」練習ができません。ですから、親は枠をゆるめず、泣いたり騒いだりする子どもを「ただ今、失恋中!」と受け止め、「聞き分ける力」を育てましょう。

    日本抱っこ法協会 公認ホルダー 阿部優美

  • 5月号イヤイヤっ子の心の中は…
    5月号

    イヤイヤっ子の心の中は…

    「おもちゃがほしい!」「お菓子、もっと食べたい!」「まだ家に帰りたくない!」などと子どもにイヤイヤ言われたとき。「だってしかたないでしょう。あのね…」と一生懸命ダメな理由を説明しても全然納得してくれなくて、ママの方がくたびれてしまった、ということはないですか?

    「どうしてわかってくれないの!」と思うとき、イヤイヤっ子の心を理解するには「失恋(=自分の思い通りにならないこと)」をイメージしてみるといいかもしれません。

    「彼は他の人のことが好きになったんだから、しかたないでしょう」などと理由を説明されても、そうそう簡単には納得できませんよね? 子どもも同じで、自分の思い通りにならないことはわかっている。でも、思いが通らないときのモヤモヤする気持ちを自分ではどうにもできないのです。

    イヤイヤ期の子どもの毎日は、いわば日々「失恋」の連続です。魅力的なおもちゃに失恋、大好きなお菓子に失恋。もっと遊びたい公園に失恋……。子どもの心の中には、大好きなママの言うことを「ウン」と素直に聞きたい気持ちもあるのですが、あまりにも未練心が大きいので、自分を通そうとする「イヤイヤ」のほうだけが目立ってしまうのです。

    日本抱っこ法協会 公認ホルダー 阿部優美

  • 4月号イヤイヤが始まった! どうしよう! 
    4月号

    イヤイヤが始まった! どうしよう! 

    生まれてから順調に子育てしていたのに、イヤイヤが始まってから行き詰ってしまったという話をよく聞きます。できもしないのに「自分でやる!」と言い張ったり、「どうしてもこっちがいい」とダダをこねたり……。もうママの方もイヤーですよね。でもイヤイヤ期には、実はとても大事な意味があります。

    これまでイヤイヤが激しくなかったのは、まだ子どもの中に「自分はこうしたい」というプランがなく、「ママのプランが僕(私)のプラン」でよかったからです。でも今や、順調に育って「自分のプラン」を作れる力がついたのです。

    ですから、イヤイヤが激しくなってきたら、ママは「私の育て方は間違っていなかった!」と自信を持って、「ここまでよくやってきた!」と自分をほめ、まずは成長をお祝いしましょう。

    その上で、子どもの立場で考えてみましょう。自己主張が始まったばかりの子どもにとって自分の作ったプランは唯一絶対!なもの。まだ譲り合うという練習の経験がないのですから、とにかく主張することに頑張るのです。「自己主張」と「相手の主張を受け入れること」その両方ができて、譲り合うことができます。その練習がいよいよ始まりました。

    日本抱っこ法協会 公認ホルダー 阿部優美

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