もうすぐ2月もおしまいですね……3月でひまわり組のみんなとお別れになると思うと寂しい気持ちでいっぱいです。

3学期に入って、少しずつ子ども達に投げかけていた「かなへびのおせわ、みんなが大きい組になったらどうする?」問題について、今日、本腰を入れて話し合いました。

 

 

みんなが顔を合わせて話し合いが出来るように、椅子を丸く囲み、会議を始めました。

 

まずはじめに、初夏に捕まえて来たカナヘビを、今までお世話し続けて来たことは、なかなかできる事ではない、本当に素晴らしいと思うと伝えました。
カナヘビの前には、弱っているカミキリムシを捕まえてきたり、カエルの子どもを捕まえて来たものの、お世話の仕方が分からず、生き物を飼うということの意味も分からず、死なせてしまったり……いろんな経験がありました。

しかし、そこから学んだ子ども達は、生き物を飼うという責任を感じ、一人一人が当事者意識を持って、カナヘビのお世話に関わるようになっていきました。暖かかったころは、毎日のように虫を捕まえてきては与え、虫が苦手な子は飼育ケースのお掃除を率先してやり、最初は「気持ち悪い……」と遠巻きに見ていた子も、今では率先して「きりふきする!」とお世話をするようになりました。

愛着を持って可愛がり、家に出没したクモを幼稚園まで持ってきてくださるご家庭もありました。ほんとうにありがとうございます。

そして、一生懸命お世話をしているひまわり組の姿が、他のクラスの目に入り、クラスや学年、大人、子どもの垣根を越えて、いろいろな人たちがクモの出没情報を提供してくれたり、バッタを捕まえてきてくれたりしました。
特にすずらん組さんの中には、水のとりかえや餌やりなど、ひまわり組と同じように愛着を持ってお世話をしてくれる子もいました。
ひまわり組の熱心な姿が、人を動かす力になったんだよ、と話しました。

カナヘビに関する1年を振り返り、皆の姿や姿勢を認めた上で、話し合いを始めました。

まず先に、今まで出ていた方法をおさらいしました。その上で、この方法はこんなところが良いよね、でもこういう所は考えないといけないよね、とメリットとデメリットについて話しました。

うんうん、と頷きながら傾聴したり、「そっかぁ……」と相槌を打って真剣に聞いたりしていました。

 

多数決を取ったうえで、皆が納得できる方法を話し合い……
・春~夏はすみれ組、夏~冬はたんぽぽ組に、カナヘビを置くこと
・来年も継続して、来年の大きい組(今の年中組)がお世話をすること

が決まりました。(今の所です)

 

 

来年の大きい組、という範囲は、ひまわり組だけでおさまる範囲ではないということを子ども達に話し、今日の降園前に、すずらん組のみんなに会議で決まった事を話して、来年も一緒にお世話をしてくださいとお願いしました。

すずらん組のみんなも、快く頷いてくれたようでした!

カナヘビの寿命は5~7年と言われているようです。
ココちゃんとぷにちゃんがどのくらいの月日を生きて来たのかは私たちには分かりませんが、
これからもみんなでお世話を続けて欲しいと思います! できると思います!

カナヘビの飼育を通して、子ども達のたくさんの成長を感じました。
カナヘビたちにも、感謝です。ほんとうにありがとうございます。

年中さんもあとひと月程……みんなと最後まで、楽しいひまわり組を過ごせたらいいなと思います!

 

 

 

ひまわり組担任:渡辺楓