秋も深まり、寒い日が続くようになってきました。
ひまわり組で飼っているカナヘビたちですが、飼い続けるならば冬の飼育環境を整える必要があります。
貸し出し絵本の新刊で、「かなへび」という絵本を購入しました。
子ども達に大人気の絵本で、かなへびの一年の生活が載っている絵本です。
冬になると冬眠する、とその本には書かれており、ひまわり組の子ども達は、ココちゃんやぷにちゃんも冬になれば冬眠すると思っているようでした。
そこで先週、第一回、冬眠会議をひまわり組で開催しました。
野生のカナヘビは冬になると冬眠する事。
でも、飼育環境のカナヘビが冬眠するのは難しい事。
冬眠させるなら、カナヘビは逃がした方が良いこと。
逃がさず飼育を続けるならば、冬支度をする必要がある事。
どうしたい? と問いました。
「飼うーーーー!!!!!!」
と満場一致でした。
お引越しにあたって、カナヘビの冬の飼育環境について、担任も調べました。
そして後日、園長先生から、園にあるもので、冬の飼育環境に必要なものをお借りしました。
第二回、冬眠会議です。
園長先生からも、カナヘビが冬眠する理由や、冬の環境を整える必要がある理由をお話ししてもらいました。そして最後に、これからも飼育頑張ってください、と応援をもらいました。
がぜんやる気になったひまわり組さん。
本日、冬眠会議第三回、念願のお引越しをしました!
……お引っ越し準備中……
タッパーで担任が作った保湿シェルターです。
素材が固く、なかなか刃が入らず苦戦していると
「せんせ! がんばれ! せんせ! がんばれ!」と子ども達にいっぱい応援されました……嬉しかったです!!!
「あっためたらいいんじゃない?」という一人の子の案から、お湯につけて切ったところ、切れやすくなりました! 作ったのは担任ですが、みんなで知恵を出し合って完成させました!
そして、ひとつづつ、なんのために必要なのか、どこから借りたのか、説明しながらお引越し作業をしました。
床材は、衛生面の理由から、ペットシーツを採用しました。
カナヘビが見やすくなったので、冬の間も愛着や飼っているんだ、という意識を持ってもらいたいなと思っています。
エサの虫も加減が分かりやすいですし、汚れもすぐ分かるので、飼育しやすいかなと思い採用しました。
ただ、これでは湿度を保つのが難しいため、先ほどのタッパーの保湿シェルターも入れました。中に湿らせたスポンジを入れます。霧吹きも行います。
他にひよこ電球、サーモスタット、紫外線ランプも設置します。(インコを飼っている担任の私物です)
以上のアイテムを置く理由も、子どもが分かるように言葉を選んでしっかり説明しました。
バスキングライトは、熱を持って危険であることと、日の当たる場所に飼育ケースを固定する為、今回は見送りました。出来る範囲で準備できればと思います。
水入れの瓶のふたと、今までのお家にあった木の枝を入れて完成です。
エサはミルワームを与えていますが……
お箸裁きで苦戦中……にょろにょろ動くのでなお難しいです。
ピンセットで与えてもいいのですが、箸を持つ練習にもなるかなと思い、今は割りばしを採用しています。
そしてカナヘビもなかなか食べません。
やっぱりみんなが捕まえて来たクモやバッタのほうがおいしいのかもしれませんね。
帰りの支度が終わった際に、春先から今まで、カナヘビがぐんぐんげんきに成長して、生き続けられているのは、皆が自分が飼っているという気持ちを持って、エサを探して、お世話をして、大切に育てて来たからだよ、と認めました。
担任もひまわり組の仲間ですので、カナヘビが冬を越せるよう、出来る範囲で頑張ります!
子ども達にも良い経験や学びに繋がるよう、これからも環境を整えていけたらなと思います!
みんな! 冬もココちゃんたちのお世話がんばるぞー!
えいえいおー!!!
飼育は手探り手探り、行っています。もし、ご家庭で、爬虫類の飼育に詳しい方がいらっしゃいましたら、是非アドバイス頂ければ幸いです!
よろしくお願いいたします!!!
ひまわり組担任:渡辺楓