今週のはじめ頃、カナヘビがもう一匹ひまわり組の仲間になりました。

砂場にいたようです。

2匹飼うか飼わないか、帰りの時間にひまわり組みんなと話し合いました。

「例えば、今まで4匹のクモでココのお腹がいっぱいになっていたところが、カナヘビを2匹飼うと、ココは半分の量しか食べられなくなってお腹が空いちゃうかもしれないよ。いままでより、もっともっとエサ探しやお世話を頑張らないと、ココも、もう一匹のカナヘビも死んじゃうよ。みんなに、二匹お世話する覚悟があるの?」

と問いました。

今まで、ココにエサを食べさせるために、毎日のようにエサ探しをしていた子ども達は、「やる!」「できる!」「おれがいっぱい食べさせる!」「虫触れるようになったから捕まえられる!」と俄然やる気が増したようです。

一方で「できないと思う」「2匹、喧嘩しちゃうかもしれない」「一匹でいい」「逃がした方がいいかな?」という声も。

「どちらの考えもあるよね」と意見を認めつつ、「少しお世話をしてみて、ココちゃんたちの仲の良さとか、エサが足りているかどうかとか、そういうようすを観察して、飼えるかどうか考えましょうか」と提案しました。

名前は、ココの命名の際に候補に上がっていた「ぷに」に決定しました。

 

 


帰り際に、大きい飼育ケースにぷにちゃんを移しました。
2匹同じケースに入ったのを見届け、この日は降園。

皆が帰ったあと、担任はそわそわしながら飼育ケースの中を見たり「喧嘩してないかな」「どうしよう戦い合ってたら」「しっぽ切れてたらどうしよう」と内心びくびくしていましたが…………

心配をよそにとっっっっっても仲良しな様子です……!

気付くと隣にいたり、乗っかったり、絡まって眠ったりしています。
色が薄くて大きいほうがココ、色が濃くて小さいほうがぷにです。

心なしか、ココも一匹だけで飼っていた時より動きが活発になった気がします。

子ども達も「いつも同じポーズしてる~~!!!!」「仲良しだ~~!」と笑顔でした。

職員に写真を見せると「もしかして兄弟だったのかもしれない」「同郷の仲なのか」「同じ園庭出身で、生き別れていたのか」「ようやく会えたねって再開を喜んでいるのかもしれない」「卵できるかもしれない」と職員の何人かの間でもプチ盛り上がりでした。

昨日は飼育ケースの掃除も皆でしました。
ココやぷにが気になるけど、虫探しはちょっと……としり込みしている子もいたので、クラスの有志を「虫探しチーム」「お掃除チーム」「見守りチーム」に分けて、分担してお世話しました。

「お掃除する!」と立ち上がってくれた仲間たちです。

一生懸命洗ってくれました!

 

こちらは見守りチームです。
飼育ケースを洗っていて、別の小さい虫かごに移動した二匹が危ない目に合わないように見守る役割です!

おかげさまでココぷには無事でした!

自分ができることで飼育に関われるんだ、と思えるような機会をこれからも作れたらいいなと思います!

カナヘビの飼育を通して、自分にできることを見つけてやってみる、自分だからできることを見つける、得意な事を活かすという行動や考え方に結びついていってほしい……それが個性になっていくのかもしれない、と思います。

 


虫探しチームも、このひと月でめきめきと狩りの腕前を上げています。

この背中の貫禄……。

年中の補助に入ってくださっている先生が「クモ取り隊長」になって、皆で何匹捕まえた、どこにいた等話して探しています。

素手で虫を触れなかった子達も触れるようになったり、抵抗がある子は、手で捕まえる以外の方法を考えたりと、学びや成長も見られます。

カナヘビを通して大きく大きく成長していっているひまわり組です。

 

無事チーム合流して、成果を認め合いました!
みんな充実した顔をしていました。

 

保護者の方々も、お家から虫を捕まえ、子どもに持たせて下さって本当にありがとうございます。皆さんのおかげで、ココもぷにも元気です!

来週は終業式ですね。
あっという間の一学期でした。

月曜、みんなの顔を見られることをとっても楽しみにしています!!

 

 

 

ひまわり組担任:渡辺 楓