河野学園の教育

あかるく たくましく 心豊かに育つよう

教育理念

「さまざまなことを感じる」「意欲的に粘り強く取り組む」「難しいことにチャレンジする」「友だちと一緒に考える」などの目に見えにくい「心」の育ちは、子どもの未来につながる「生きていく力」といえます。それは、子どもの「やってみたい」という興味を出発点にした充実した体験を通して培われていきます。
文字や数などの認知スキルは、ワークブックで勉強しなくても、例えばドッジボールで勝ちたくて人数を数えたり、お店屋さんごっこで文字を使って看板を書こうとしたり、遊びの中で自然に育っていくものです。
よく動き活動的に遊ぶ子どもは、物事をよく考え、正しくとらえることができるといっていいのではないでしょうか。

以下の4つ考え方は、河野学園の教育の核となっています。


  • 生活の教育

    子どもたちが自由に遊び、そこで発見したことに集中して取り組む中で、仲間を見いだし、自分たちの生活の仕方、約束・ルールを身につける。「私はわたし、私たちはわたしたち」と自己と周りの関係に気づき、みんなと生活することの値打ちを知る人間に育っていくことを願っています。

  • 遊びの場

    子どもの生活は遊びです。ですから、「生活づくり」は、言い換えれば「豊かな遊びと生活づくり」といえます。遊びは子どもが主体的に取り組み、仲間と共に創造していくものです。子どもが発想を広げ、遊びがより豊かになるきっかけを作ってあげるのが保育者の大切な役割と考えています。

  • 集団づくりの場

    子どもの遊びは一人遊びから始まり、友だちと一緒に関わりをもって遊ぶようになります。仲間と共にモノを作り出す値打ちがわかり、共に生活するしくみや規律についてもわかり、それを大切にするようになります。子どもたちの生活の場は、こうした集団が育っていく場でなければなりません。

  • 体験と経験の場

    当園の教育において、「体験する」ということは最も重要で、保育の中心となっています。ここで大事にしたいことは、「ただ体験すればよい」ということではなく、実際に見たり体験したことを、子どもたちに「経験として残す」ことです。そのために一つひとつの活動にいろいろな工夫を凝らしています。

教育のこだわり


0歳から就学前までの一貫教育

共通の教育理念を持つ姉妹園グループとの連携により、0歳児~就学前までの園児との交流活動を積極的に実施しています。またゆりのこ(0・1・2歳児)と姫百合(年少~年長)ではそれぞれの年齢(学年)の特長を踏まえたカリキュラムを設定すると共に、2歳児から3歳児への進級がスムーズに行えるよう配慮しています。



体験重視のアクティブラーニング

野菜の栽培や収穫・調理活動など、食に興味を持つ活動も多く、子どもたちは食べる楽しさを体感しています。園から離れ、野外でアクティブに活動する機会が多いのも特長の一つです。スマホやDVDなどによる疑似体験が多い昨今、五感をフルに働かせる実体験は幼児期にこそ大切です。



主体的、対話的な活動で深い学びを

クラスや学年で、1つの課題に向かって子ども主体で取り組む活動は、園の教育の核となるものです。保育者が一方的に教えたり練習させるのではなく、子ども同士の話し合いを重視し、困難を乗り越えながらも、諦めずにやり遂げる「プロセス」を大切にしています。年長の夏・冬合宿、生活発表会の劇づくり、ドッジボール大会はその実践例といえます。



チィーム保育から生まれる“旬の保育”

旬の保育とは、教育計画にしばられるのではなく、目標や子どもの実態に合わせて「いま何をすればいいか」を考え実践できる、柔軟性を持った保育のことです。そのためには理事長、園長、事務スタッフ、スクールバスの運転手に至るまでが保育に関わり、入念な事前打ち合わせが必要であり、小規模園の最大の利点です。